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利用料金を一年無料にしたビジネス上の3個の理由

地主の小平です。上記のビラのように利用者募集を始めました。ぜひ、ご検討ください。申し込みはこちらから。

さて、このカフェ施設ですが、私が社長を務める小平株式会社の事業の一環として建設します。その事業上の狙いと、「1年間利用料無料」とした背景に関してご説明したいと思っています(怪しい布団やツボを売りたいわけではない)。

運営会社の小平株式会社は、鹿児島県鹿児島市に本社を置く総合商社です。
エネルギー(LPG、電力)・国際貿易・ITソフトウェア開発・アグリビジネス・ガソリンスタンド事業など多角的に事業を行っており、鹿児島、九州だけでなく、北中米、アジア、東南アジア、中東、EU等を含めたグローバルなビジネスを展開しています。ホームページはこちら

私は前身の会社からすると4代目の社長になります。日置市本拠地の総合エネルギー企業の太陽ガスはグループ会社で叔父と弟が経営してます。2019年に私は妻の実家もある日置市東市来に移住して、鹿児島市の本社に通ってます。

今回、1年間無料としましたが、最初は永久無料でも良いかと思ってました(とりあえず初年度様子見)。今回、利用料に頼らない運営にしたいと思ったのは以下の3個の理由です。

理由1: 「地元」をフックにしたコンテンツマーケティングの広告宣伝費として考えている

ざっくり言うと月次の運営経費は光熱水費と修繕積立で7-8万くらいだと思ってます。減価償却入れて15万。それをトントンにするために普通は利用料とりますよね。でも、この金額を広告宣伝費として考えたらどうでしょう今読んでくれている、あなたは確実に小平株と言う会社があって地方で変なことをしている会社があることを認識してもらえたと思います。15万なんて、もし会社の認知度上げるためのGoogleに広告流すと数日で使っちゃう額です。ビラやチラシを配っても、すぐに使います。けど今回の取り組みで会社の存在を知ってもらえ、それが個別の契約や人材募集につながるのなら、私は無償にする意味があると思います。

理由2:エネルギーと地域課題解決は密接に関わってるのでノウハウを内部に貯めたい

うちは色んな事業やってるのですが、エネルギー(LPガス、電気、ガソスタ)がメインです。これらの事業の特徴は地元の世帯数と売上が比例するというもので、人口やお店が減ると同時にうちらの売り上げも減ります。今回の事業の中期的な狙いとしては地域人口の減少を緩和するアプローチのノウハウを貯めると言うのもあります。マッチングサービス使った空き家活用やリノベ事業、EVやキックボード使った地域交通事業なんかもどんどん湯之元を舞台にやってみたい。その実証で得られたノウハウは全国1700市町村で展開できるモデルになると思っています。無償とすることで多くの人と巻き込み、地域の人と一緒にカフェを運営したり、地域の声を聞くことでより良いサービスが作れると思います。

理由3:社会実験としてCSR事業の効果を定量的に測定して公開したい

去年まで、地方の耕作放棄地を企業がスポンサーして復活させ、福利厚生やPRに活用するというベンチャーの経営をやってました。色んな企業に提案して回ったのですが、一番言われる質問が「費用対効果あるの?」と言うものです。担当者と盛り上がっても「会社のお金使って一体いくら儲かるの?」と上司に言われて大体話がぽしゃるのが典型的な営業パターン。その時に「同じような事をして、こんな影響ありました!」と言う資料があれば良いのにと思いました。

今回の取り組みは一切合切個々のブログでデータ公開して行こうと思います。KPIは広告宣伝媒体数、サービス新規契約数(新電力ブランド)、HP流入、SEO測定かな。結果レポートを見て全国のガス屋や新電力会社が地域に無料のシェアカフェをバンバン作るようになると最高ですね。

上記のような狙いを経営者として持っていますが個人としては近所に欲しい施設を作っていくと言うのは変わりません。シャッター街の温泉地が今後、注目を集めるモデル地区になっていけば良いなと感じています。

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